質問者の意図を深堀しよう!清酒(日本酒)と焼酎の違い
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清酒(日本酒)と焼酎の違いについてよく聞かれるのですが、皆さんこの一言で答えてしまっていませんか?
『蒸留しているか、していないか』
これを答えた方は今回このブログを読む価値はあると思います!
正解なのですが、おそらく質問された方が求めている答えではないのかなと思います。
1.歴史の違い
清酒は弥生時代から造られており、神様に捧げる飲み物としての役割や祝いの場で飲まれていました。文字通り、「清い酒」として現在でも扱われています。一方、焼酎は江戸時代(15世紀ごろ)にタイ王国から琉球に伝わり、米や芋、黒糖焼酎などが誕生していきました。時代背景をさかのぼると、黒糖焼酎と米焼酎がよく飲まれていたのかなと思っています。
2. 原材料の違い
細かいことをキリがなくなるので、裏ラベルに記載される内容をベースに記載していきます。
清酒は、米、米麹の記載となっています。
焼酎は、米麹と芋、麦、米といった主原料の記載となっています。
米焼酎の場合は、清酒と同じになるので、「蒸留しているか、してないか」という答えになっても仕方ないのかもしれせんね。壱岐焼酎のように麹も麦で造っているところもあります。
3.麹の違い
原材料の違いで出てきているのですが、麹菌の違いがあります。麹菌は商品の味に影響が出る非常に重要なポイントです「。
清酒では一般的に黄麹を使用しています。最近では白麹のものも流行っていますね!
焼酎では、白麹or黒麹が主流です。目安参考までですが、
白麹は、クセがなくまろやかなテイストになります。商品パッケージや商品名に白が使われていることが多いです。
黒麹は、きりっとしたテイストが多いです。商品パッケージや商品名にも黒が使われています。
個人的な経験では、関東や東北の方は白麹が好みで九州や関西の方は黒麹が好まれています。
4.製造工程の違い
米麹造りと酒母造りまでは清酒と焼酎は基本的に同じ造り方となります。酒母を造った後に、
清酒では米、水を繰り返し追加して発酵します。
焼酎では芋、麦、米を追加して発酵します。
その後、焼酎の場合は蒸留します。清酒の場合は、搾りに入ります。
この過程においては、「蒸留しているか、していないか」で区別できそうですね!
5.アルコール度数の違い
清酒は15度前後で焼酎は25度で飲まれていると思います。これは和水されての提供されてる温度なので、原酒に戻すとアルコール度数は
清酒18度前後
焼酎38度前後
となります。
これは蒸留によってアルコール度数に変化が生じています。清酒は酵母によってブドウ糖がエタノールと二酸化炭素が発生した結果です。蒸留はアルコールと水の沸点の差を利用しています。水の沸点はご存知の通り100度ですが、アルコールの沸点は、78.3度です。蒸留は80度くらいで行うことで、アルコールのみを揮発されることができます。その後温度を下げて液体に戻し、濃度の高いアルコールが完成します。
これを連続して蒸留した焼酎を連続式蒸留焼酎といい、焼酎甲類、いわゆるレモンチューハイや消毒用エタノールとして利用されています。
ーーー本日のおススメーーー
夢玄舞です。玄米焼酎という珍しいジャンルの米焼酎です。日本にも調べた限り2、3種類くらいしかなかったと思います。精米していない分、雑穀感があるのが特徴ですが、香りはかなり優しいです。麹は、ベトナムにある麹菌を使用しています。気になった方は、画像をクリックください。
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