コーヒーとお酒の歴史を解説 ~コーヒーリキュールや焼酎からカフェコ誕生まで~
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コーヒーとアルコールを組み合わせた飲み物は、古くから世界中で愛され、各地の文化や風土によってさまざまな形で発展してきました。その主な歴史的背景と代表的な飲み物についてご紹介します。
ヨーロッパの起源と広まり
- コーヒーがアルコールと組み合わされるようになったのは、17世紀以降のヨーロッパが発祥とされています。コーヒーがヨーロッパに伝来し、人気が高まる中で、特に寒冷地で体を温めるために蒸留酒と組み合わせて飲まれることが多くなりました。
- フランスやイタリアなどのカフェ文化が発展した国々では、コーヒーとリキュールを組み合わせた飲み物が生まれ、徐々にカフェや家庭での定番ドリンクとして浸透しました。
代表的なコーヒーとアルコールのカクテル
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アイリッシュコーヒー(アイルランド発祥)
1940年代にアイルランドで生まれたとされるアイリッシュコーヒーは、温かいコーヒーにアイリッシュウイスキーと砂糖を加え、上に軽く泡立てたクリームを浮かべた飲み物です。飛行機の乗客に提供されたのが始まりで、今では世界的に人気です。
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カルーア(メキシコ発祥のコーヒーリキュール)
1936年にメキシコで誕生したコーヒーリキュール「カルーア」は、ウォッカをベースにしたコーヒーリキュールとして知られています。このカルーアを使ったカクテルには、「ブラックルシアン」や「ホワイトルシアン」など、世界的に有名なものが多くあります。 -
エスプレッソマティーニ(イギリス発祥)
1980年代にロンドンで生まれたとされるエスプレッソマティーニは、ウォッカとエスプレッソ、コーヒーリキュールをシェイクして作るカクテルです。眠気を覚ましつつリフレッシュしたいときにぴったりの一杯です。
コーヒーとアルコールの融合の背景
- コーヒーとアルコールの組み合わせには、暖を取る、気分をリフレッシュさせる、リラックス効果を求める意図が多く含まれています。特に寒い地方では、アルコールの温かみとコーヒーの苦味が絶妙に調和するため、古くから楽しまれてきました。
- また、コーヒーには適度なカフェインが含まれており、アルコールの眠気を和らげる効果もあるため、夜遅くまで活動する文化圏では重宝されてきました。
アジアにおけるコーヒーリキュールの歴史と進化
- アジアではコーヒーとアルコールの組み合わせが比較的近年になって普及しました。特にベトナムなどコーヒー生産国で、近年こうしたリキュールの需要が増加し、地元のコーヒーを活かしたリキュールが生産されています。地元の焼酎などと組み合わせることで、地域ならではの風味が楽しめる新しい製品が生まれています。
カフェコ誕生の背景
ベトナムは世界2位のコーヒーの生産量を誇っています。その魅力をもっとお酒と組み合わせることでベトナム全土と世界に広げていきたいと思いました。
また、ベトナムのコーヒーはほとんどがロブスタ種であり、主にインスタントコーヒーで使われている濃い、苦みの強いのが特徴となります。これを活かす味わいにするには、砂糖やそのほかのエキスは不要なので、シンプルなコーヒーと連続式蒸留焼酎を組み合わせることにしました。
焼酎と同じアルコール度数にした結果、思わぬことがわかりました。
コーヒーの後味の苦さがアルコールによってなくなり、コーヒーの甘さがでてきました。
気になった方は詳細見ていただけたらと思います!